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2022/09/15
六本木アートナイト2022
日時:9/17(土)~9/19(月・祝) 10:00~18:00
場所:三河台公園
岩田とも子/協働制作 港区立六本木中学校美術部 「地面をつかまえる -六本木の地図づくり-」
3年ぶりの開催となったアートナイトにて三河台公園の地面の上に作品を展示します!公園という場の力もかりながら想像力を遊ばせてもらった作品です。引力で地面につかまっているかのような私達が逆に地面をつかまえるように地面を歩いてみる、ぜひそんな気持ちで作品を知っていただければ幸いです。
(地球の力もかりつつ木のブロックを置いていく設置方法ですがどうか、、、台風に吹き飛ばされないように地球にくっついていてほしい!)
*同じ公園では水川千春さんの「花の茶室 ーつながる水脈ー」が展示されます。
*会期中会場での私の滞在はありません。
以下、今回の制作をふりかえりながらその過程を道に見立てて。
「あれ、そういえばなんでここに道があるんだろう」どこかの道を歩いていてふと思ったのがはじまりだったような気がする。もしかするとむかーしむかしある人達が山から川に水を汲みに歩いたのがその道のはじまりかもしれないし、なにかの獣道を人が使いはじめたのかもしれない。そのうち街と街の間を人々が歩きだして…。大きな交差点を持つ六本木という街で道の成り立ちを想像していくのは頭の中で地図を描いていくことのようでした。地面をつかまえるように街を歩き、それをドローイングしていった木のブロックたちによって今回の作品を制作しました。
そして作品を制作する過程もまた道を探るようであったことが作家として一番興味深かったことであり、今回展示するに至るまでに起きたことが地図をより生き生きとさせてくれました。コロナ禍での制限、度々のアートナイト開催の延期は大きな分岐点を作り出し、協働制作者として六中美術部が参加してくれたことによって材料を分け合ったり、ワークショップを柔軟に行う道を探ることができたし、息子がお腹の中にいたことで道の歩き方も選び方も豊かになりました。
妊娠中、そして育児しながらも歩んでこれたのは時に道を先回りして安全な制作場を用意してくれた父、道中の体力をつけるためご飯を持たせてくれた母、慣れないこともとにかくやってみるという夫の手をかりれたおかげでもありました。そして、なにより無理のない歩き方(時に歩かずに立ち止まることも含め)をいつも真剣に一緒になって考えてそれを明るく楽しんでくださるチカソシキのちかさんと歩んでこれたことも幸せです。
今回六本木アートナイトでの作品自体はここで一度完成ですが、今までも何度か道や地図を扱った作品を作り出してきたようにこれからも道をさがしては地図にその中で道ができてとなんだかずっと続いていきそうで楽しみです。