works

project

“ 窓が包む世界 ”

“ 世界を包む形 -窓と太陽- ”

2020

TURN on the EARTH ~わたしはちきゅうのこだま~にて発表。

2017年に交流したアルゼンチンの福祉施設カミノス、国内でDOORの受講生とワークショップ、そして広く開かれたオンラインワークショップによって集められた写真や映像を元に作品を制作

 

世界を包む形としての《窓》と《太陽》は多様な視点によって存在している。遠く離れた各々の場所にいることによる地理的な視点、あるいは個人が持っている性質や記憶や経験、感覚に由来する視点など。参加型で進行した《窓が包む世界》については、はじめは家の中で自分の家の窓を開けたり閉めたりしながら世界を包むことについて考えていた。しばらくすると他の家の窓も気になって家族や友人に頼んで写真を撮って送ってもらった。すると自分が見ている世界と繋がっているはずの世界が窓枠を通すと不思議なものになっていた。その後DOORでも呼びかけて今度は窓の開け方や閉め方もじっくり味わってもらったら益々不思議な感じになってきた。これは作品の完成を目指していくこととはちょっと違い、繰り返しやってくる朝と夜の中に自分が見つけた、あるいは誰かが見つけたある形によって不思議を繰り返し体験するようなプロジェクトのようだ。