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Installation

“ あちらのあなたに石の意思を供える ”

“ あちらのあなたに石の意思を供える ”

 

TURN フェス4 日常非常日 ピジョッピジョッピ会場にて

 

 2017年にTURN in BIENALSURで訪れたアルゼンチンの福祉施設Caminoでの交流プログラムの経験 ( 現地で拾った自 然物などを日本の礼法「折形」を用いて包む、または供えることで気持ち伝える試みをアーティストとして施設に滞在 しながら行った。気持ちを伝える相手は友人、同じ地域に暮らす子どもたち、公園で出会った蟻、巡る季節と様々)を もとに日本での展開を考えました 。

 

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 日本からみた地球の裏側のにあるアルゼンチンをつなぐ装置として会場の床に鏡を 置き、鏡の向こう側をアルゼンチン、或いはこちらではなあちらに見立てた。 鏡のまわりには日本で拾った石が並んでいる。来場者は石を選び拾い上げ、その鏡の前でその石の想いを感じながら 石の意思を想う。“この石はここにいたいからいるのだろうか、それともこの地面の先へ行きたいけど行けずにここに留まっているのだろうか。” 折形の一種である“かいしき” を用いて、石がこちらにいたいなら「陽の形」、こちらにい たくないなら「陰の形」に和紙(懐紙)を折りその上に石を供える。石の意思を読み取る方法は人それぞれで自分の意 思を投影する人、手の感触だけで判断する人、石の表面を観察し予測する人とさまざまであった。石の中にひとつだけ 実際に向こう側のアルゼンチンからきた石が混ざっている。

 

 

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